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2026年2月 2作目となるカバーアルバム発売
『Long Way Home ~Remake Songs vol.2』

 

本作に込めた想い

やなせなな

デビュー15周年ツアーを終えてホッとした2020年。コロナウイルスの大流行により、長らくコンサートなどの音楽活動が全くできない期間が数年間続きました。自分には何ができるのか…自問自答を繰り返すだけの苦しい毎日。
そんな先が見えない日々ではありましたが、じっとしていても仕方がない、と、気持ちを切り替えて、サポートミュージシャンをスタジオに集め、2019年までのライブで編曲を加えて演奏してきたオリジナル曲を少しずつ録りためました。
これを1つのアルバムにしよう!と思い立ち、新たな試みもプラスしてリリースしたのが本作です。
全てがセルフカバー、もしくはカバー曲で構成されているため、目新しいものとは言い難いのですが、その中でも自分にとっていくつかのチャレンジを行い、これまでになかった音楽が生まれました。
アルバム通してのメッセージは、結果的に重い内容になってしまいましたが、素晴らしい演奏とミックスによるサウンドの美しさが、それらをやさしく包み込んでいる佳作となったと自負しております。
是非お聞きください。

[収録曲] ———-
1. ペンギンの旅、はじまる。(作詞・作曲:やなせなな、編曲:松木理三郎)
2. Long Way Home(作詞・作曲:やなせなな、訳詞:田坂わかば、ロバート・A・フィッシャー、編曲:ミムラシンゴ)
3. 故郷(作詞:高野辰之、作曲:岡野貞一、編曲:大山りほ)
4. 銀河(作詞:中山ユキナ、作曲:岡部昭、編曲:田中K助)
5. 遠い約束(作詞・作曲:やなせなな、編曲:大山りほ)
6. 蜜柑(作詞・作曲:やなせなな、編曲:大山りほ)
7. 青空ピアノ(作詞・作曲:やなせなな、編曲:大山りほ)
8. 兵隊おくり(作詞・作曲:宇山基道、編曲:大山りほ)
9. メリーゴーラウンド(作詞・作曲:西條公敏、編曲:田中K助)
———-

以下、セルフライナーノーツ

1・ペンギンの旅、はじまる。
大好きなペンギンをモチーフにした、ライブのラストに欠かせない曲。
今回は東京在住のトランペット奏者・松木理三郎さんにお願いして、トラッドジャズ風の楽しい演奏に編曲していただきました。 収録は2021年。兵庫県にあるライブハウス伊丹alwaysにて、YouTube用にミュージックビデオの撮影をした際にレコーディングしました。歌を含めた全ての楽器が、同時演奏の一発録り。やり直しは一切ありません(笑)。その点もトラッドジャズを倣っているような…?! なつかしく、かわいらしく、楽しいナンバーです。

Clarinet:武井努
Trumpet:松木理三郎
Trombone:大島一郎
Tuba:凛南
Drums:木村おおじ
Piano:大山りほ
Banjo:藤井信之

2・Long Way Home
2016年に発表した「家路」を、アメリカ在住の翻訳家である田坂わかばさんと、ロバート・A-フィッシャーさんに英訳していただき、新たな曲をつけた、これまでにない形のセルフカバーです。
もともとは東日本大震災の後、福島県内の浜通りから中通りに避難された方々のお話を聞いて作った歌で、当時立ち入り禁止となった避難区域に故郷がある方々への想いを、私なりに受け止め、精一杯描きました。
今回はそうした歌詞の背景を伝えずに翻訳をお願いしたところ、長らく日本を離れている田坂さんならではの解釈で、異国からの望郷の思いを込めた英訳をしていただくことができました。全く新たな“ふるさとへの道”です。
編曲は神戸在住のミムラシンゴさん。カントリーをイメージしつつ、独自の透明感あふれるアレンジが、実に心地よい1曲です。

Drums:梶原大志郎
Percussion:池田安友子
Bass:原満章
Piano:大山りほ
Acoustic Guitar:野口亮
Electric Guitar:ミムラシンゴ
Chorus:大山りほ、野口亮

3・故郷
言わずと知れた唱歌の名曲です。
お寺コンサートでは欠かさず歌っており、リスナーの皆さんからのリクエストに応えて収録しました。
今回はピアノとチェロだけという編成で、聞きどころはなんと言っても大町剛さんの素晴らしいチェロの独奏。
大山りほさんの編曲も光る、実に美しい仕上がりとなっています。

Piano:大山りほ
Cello:大町剛

4・銀河
2009年発表のアルバム『願い』のレコーディングに参加してくださった、ウクレレ&ギター奏者・岡部昭さんのオリジナル曲。作詞は中山ユキナさんです。曲の美しさに惚れ込んでカバーさせていただきました。
編曲は、札幌在住の田中K助さん。
札幌市にある芸森スタジオで、北海道のミュージシャンと共に録音するという新たな試みに挑戦しました。
「銀河鉄道で旅するイメージ」でアレンジしたという壮大な楽曲。北海道最強チームの弦カルとバンドが奏でる美しいハーモニーが聞きどころです。

Drums:河鰭文成
Bass:木村ケイコ
Piano:田中K助
Guitar:小野貴博
Chorus:北畠蘭
quartetto Vn:太田愛梨 Vn:小野寺百音 Vla:垣原慰吹 Vc:山田慶一

5・遠い約束
2005年発表の作品。宮城県白石市にある名店・カフェミルトン10周年を記念して書き下ろし、長らく演奏を続けてきた人気の高い楽曲ですが、数年前からバンドアレンジを施すようになりました。ライブで演奏していたイメージそのままに収録。
発表当初とは異なり、今は、生死の旅の先に続く救いをテーマに唄っています。
本作でバイオリンを弾いてくださった“ぐっちさん”こと堀口和子さんは、この音を収録したわずか半年後に、50年の生涯を閉じてお亡くなりになりました。「このアレンジがいいよね」と言ってくれたぐっちさんが遺してくれた、心揺さぶる演奏が収録されています。

Drums:梶原大志郎
Percussion:池田安友子
Bass:原満章
Piano&Keyboard:大山りほ
Guitar:野口亮
Violin:堀口和子

6・蜜柑
2005年発表の作品。認知症を患う“あなた”と、共に生きる“わたし”の物語。
リスナーさんからの人気が非常に高い楽曲です。2023年には自主制作の短編映画(監督:吉田陽)も制作し、主題歌としてリアレンジしたものを本作に収録しました。元々の曲の良さを生かしつつ、50歳になった今の私の想いを汲んで、サポートバンドのバンドマスター・大山りほさんがアレンジを施してくれました。
もともと作曲当時私はまだ20代で、家族を看病した経験はありませんでした。ところが2020年頃から、最愛の母が体調を崩し、認知症と診断されたのです。まさか未来の自分を描く歌になるとは…と思いつつ、“潔く地図を捨てた”母への想いを抱きながらレコーディングに臨みました。

Drums:梶原大志郎
Percussion:池田安友子
Bass:原満章
Piano:大山りほ
Guitar:古賀和憲
Violin:堀口和子

7・青空ピアノ
2007年発表の作品。元々は、JR福知山線の列車事故のご遺族の姿をニュースで見たことがきっかけで作りました。大切な人を亡くした悲しみが、少しずつ癒されてゆく様子を描いています。
ライブでの演奏回数は決して多くはありませんが、リスナーさんからの反響が大きい1曲。
今回は、作曲当時の私のイメージそのままの、やさしいバンド演奏にリアレンジしました。
今は亡き堀口和子さんのバイオリンが、実にやさしく語りかけるように奏でられ、自分の作品ながら胸がいっぱいになる仕上がりとなりました。

Drums:梶原大志郎
Bass:原満章
Piano:大山りほ
Violin:堀口和子

8・兵隊おくり
2022年に出逢った山形県在住のシンガーソングライター・宇山基道さんのオリジナル曲をカバーしました。
宇山さんと私は同い歳で、かつてはメジャーシーンで活躍するミュージシャンを夢見た過去があります。今は地方で暮らし、別の仕事を持ちながら“二足のわらじ”を履いて音楽を続けているという、同じ境遇のいわば“同志”。すっかり意気投合しました。
ケアマネージャーという職業の宇山さんが、認知症の女性の一言に突き動かされて作ったというこの曲は、ハッとするタイトルと共に、平和への強い願いを、どこかなつかしいメロディと、やさしい言葉で紡ぎ出す名曲です。
私の祖母もまた、兵隊おくりを経験した人でした。戦死し、二度と故郷に戻ることがなかった夫への想いを抱き続けた祖母の姿がそのまま重なって、ボーカル録りの際には込み上げる涙をこらえて収録しました。

Drums:梶原大志郎
Percussion:池田安友子
Bass:原満章
Piano:大山りほ
Guitar:宇山基道
Trumpet:松木理三郎

9・メリーゴーラウンド
北海道在住のシンガーソングライター・西條公敏さんのオリジナル曲をカバーしました。
2022年の夏、仕事帰りに立ち寄った小樽市を観光中に、偶然立ち寄った音楽フェスで初めてこの歌を聞いた時、思わず足が止まり、聞き入ってしまったことは、忘れられない想い出です。
当時はコロナ禍の真っ只中で、音楽活動を続けるかどうか深く思い悩んでいました。そんな私の心に突き刺さった西條さんたちの演奏に、音楽の持つ力を改めて感じ、カバーさせていただきたいと申し出ました。
これまでの私の楽曲には全くなかったアプローチの編曲は、小樽のフェスでピアノを弾いていた田中K助さん。
力強く前向きなバンドサウンドに、絶妙に絡む弦カルが聞きどころです。

Drums:河鰭文成
Bass:木村ケイコ
Piano:田中K助
Guitar:小野貴博
Chorus:北畠蘭
quartetto Vn:太田愛梨 Vn:小野寺百音 Vla:垣原慰吹 Vc:山田慶一

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