やなせなな初の企画・脚本・音楽作品~歌の世界を映画に
2017年 やなせななの新たな活動として、歌の世界を本人自らが映画化しました。
全編オリジナル曲で彩る物語は、妻を亡くした男性がその悲しみと向き合い、前を向いて生きるまでを描いた『祭りのあと』。
主演はシンガーソングライター・大塚まさじ氏(代表作「プカプカ」「男らしいってわかるかい」他多数、映画『父のこころ』主演)。
監督は故・つかこうへい氏の元で脚本と舞台演出を学んだ、作・演出家の渡辺和徳氏が、映像作品に初挑戦しました。
本編の他、特典映像として高野愛演じる創作神楽(作曲・出口煌玲)の全編を収録し、DVDになりました。
≪あらすじ≫
春雄(大塚まさじ)は定年退職して久しい独り暮らしの高齢者。1年前に妻・恵子(広瀬美砂)を病気で亡くして以来、周囲の心配をよそに、無気力な日々を送っていた。
そんな春雄の前に、突然メグミ(島田和香子)と名乗る女学生が現れる。見ず知らずの不思議な少女に、恵子亡き後の怠惰な暮らしぶりを叱られ、諭される春雄。
突然の出会いに戸惑い、最初は反感を持つものの、少女の優しさに触れ、閉ざされていた心は少しずつ明るさを取り戻していく。
日を追うごとに春雄と打ち解けたメグミは、ある日「神楽をいっしょに見たい」と言い出した。
神楽舞、それは亡き妻・恵子が病床で「死ぬ前にもう一度だけ見たい」と切望しながらも叶わなかった、地元の夏祭りで演じられるものだった。メグミのことばに隠された“真実”とは…
―愛する者との別離。その悲しみの先にあるいのちの輝きを描いた感動の短編