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歌詞

やなせなな 歌詞「風花」

僕らの家の庭先に
願いをこめて植えた種は
あの日 突然壊された夢の下敷きになった

住み慣れた部屋 いとしいひと
当たり前だと思っていた
昨日までのささやかなしあわせが
すべて消えた朝

瓦礫の下に埋もれた
あなたが叫ぶ さよなら

僕にはもう探し出せない
いのち抱え 逃げ惑う

傷ついた街を包むように
静かに降る 今年最初の雪
あなたに背を向けた罪を負って
長い冬を 僕は生きてゆく

瓦礫の下に見つけた
芽吹いたばかりの 種

やがて来る春を信じて
願いが 実を結ぶ

心閉ざす僕を許すように
静かに舞う ふたり夢見た花
冷たい頬の上
行き場のない想いは 溶けて流れた

傷ついた街を包むように
静かに降る これが最期の雪
あなたが眠る場所
祈りを胸に この街で僕は生きてゆく

作詞:やなせなな

アルバム『遠い約束』(2007年)収録

©Studio Tabby
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